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「ハヤテのごとく!」
日本の教育は間違っている!

日本の教育は間違っている!

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「ハヤテ、日本の教育は間違っていると思うのだ」
 G.W.も終わり、最初の登校日。その登校初日に文科省を敵に回すような爆弾発言をした自らの主――三千院ナギに、綾崎ハヤテは思わず苦笑いを浮かべた。
「は、はぁ……」
「分かるか? 休み明けに体育なんて正に愚の骨頂。首相が漢字を読めなかったり、日本の政治史に疎い事が顕著に現れているでは無いか」
「いや、お嬢様。さり気なく社会風刺とか止めましょうよ。お偉いさんから文句が来ますよ」
「私はまだ三千院家の人間だ。問題ない」
 いや、お嬢様に文句がくる訳じゃ無いんですけどね……
 ハヤテは喉元まで出掛かった言葉を飲み込む。
「それに、だ。外を見て見ろ、ハヤテ」
「外?」
 ナギの言葉にハヤテは窓の外へと視線を向けた。其処に広がっていたのは引き込まれるほどの青い空と、それに浮かぶ綿のように白い雲。運動するには最適なコンディションと言えるだろう。
「……運動するには十分なほど十分な環境じゃないですか」
「それだッ!!」
 そう叫び、ビシッとナギはハヤテを指さす。
「それだ。誰も彼も晴れていれば運動だ、体を動かせ。バカの一つ覚えみたいにそればかり。よく考えても見るのだ。こんな遮蔽物のまるで無い直射日光が直接当たる地獄の業火にも等しい所で運動なんかしてみろ。それこそ熱中症で死んでしまう!! 体育は文科省で起きてるんじゃないッ!! 現場、学校で起きているのだッ!!」
「いや、白皇は私立ですし仮に誰かが間違っていたとしたら理事長――」
「そう言うわけで、私はもう保健室でフテ寝します。体育の授業が涼しい体育館でのマット運動にならなければ金輪際授業には出ません」
「えぇ!? だったら僕も――」
「あぁ、ハヤテはちゃんと授業には出ろよ。ただでさえ単位が足りないんだから」
「ぐっ……!」
 主のニート発言に困惑するハヤテ。こうなったら、自分が側にいてさり気なく運動させようとするも先を読まれて敢えなく撃墜。確かに単位不足は現実問題、日々稼いでおかないと本格的に進級に関わる。
「分かったら、サッサとグラウンドに行け。終わったら保健室まで呼びに来てくれよ」
「は、はい……」


 結局、ハヤテはそう言うナギに対して頷き、敗北の辛酸を舐めるほか無かったのである。



「全く。何も分かっていないのだ。こんな暑い日に体育なんて死んでしまうに決まっているだろう。皆が皆、ハヤテやヒナギクみたいなガンダムとは違うと言うのに……」
 ぶつぶつ。ナギが文句を言いつつ保健室の前まで来て、扉のドアノブに手をかけると……
『……です! 日本の……間違って……ですか!』
「――ん?」
 中から少し幼さの残る女の声が聞こえた。
 ……何だ、先客か。
 そんな事を思いつつ、ナギは保健室へと侵入する。
「こんな事も分からないんですかッ!! これだから日本の教育は……!!」
 保健室に居たのは背が低く黄色のリボンを装着した少女。そして、白衣を着用している校医の先生の二人だった。
「で、でも……っ!」
「でもじゃないです!! 文はインド帰りで疲れてるんです!!」
「うぅ……ぐすっ……」
「あぁ、もう良いです!! 分からないなら取り敢えず出ていって下さい!! 頭冷やして、私の言ってることが理解できるまで戻って来なくて良いですよ!!」
 小さい少女――日比野文がそう校医にまくし立てると、校医はダッ、と脱兎の如く保健室を飛び出した。
「文ちゃんのバカやろ~」
 そんな、捨て台詞のオマケ付きで。
「おい、パン屑後輩。何をしているのだ?」
「あ、アナタはいつぞやのHIKIKOMORI先輩では無いですか!」「HIKIKOMORI言うな。で、何してるんだ?」
「休み明けに体育なんて日本の教育は間違っているので保健室でフテ寝です」
 なるほど、それで校医の先生を追い出したわけか。
 ナギは頷き、私は良い後輩を持ったとほくそ笑みながら備え付けの、一つしかないベッドへ向かう。
「じゃ、私は寝る。邪魔するなよ」
「ちょっと待って下さい!」
 ガシッ。文はナギの肩を掴んだ。
「そのベッドは私が寝るためにあるんです。先輩こそ邪魔しないで下さい!」
「何を言う! 私は先輩だぞ! 先輩を敬え!」
「年は私の方が上です!」
パチパチッ。お互いの視線が空中で火花を散らす。
お互い、譲る気はない。
ならば、実力で黙らせるしかないだろう。
二人は瞬時にそこまで理解し――口を開く。

「「なるほど。そっちが、その気なら!」」

 二人は同時に叫び、ポケットへと手を伸ばす。
 もちろん! 今! 手っ取り早く実力を分からすには!

「「これで、勝負だッ!!」」

 二人の手に握られるは、燦然と輝くP○P。
 保健室のベッド争奪戦が今、始まった。



「お嬢様、体育終わりました……って、お嬢様?」
「おい、日比野! レウスそっち行ったぞ!」
「分かってます! 決まれ! 閃○玉!」
「……あの、お嬢様?」



 そして。翌週。

「お嬢様。今日の体育、朝風さんの力で体育館でマット運動らしいですよ」
「ふ~ん。じゃあサボっても問題ないな」
「え~……」
 借金執事のナギに運動してもらうと言う夢が叶うのはまだまだ先のことになるのだった。

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